2008年8月29日金曜日

野良牛と野犬


7/19
今日は土曜日。
買い物を兼ねてバンガロールの町並みを散策することにした。
バンガロールには大きなモールがいくつかあるが、既に2つのモールは制覇した。
そこで、今回は気分を変えて下町を散策することにした。
特に、目的の買い物はない。
オートリクシャで15分くらい行ったところに手ごろな商店街を見つけた。
オートリクシャを降り、しばらく下町を散策した。
なんだか、この辺はやたらと牛と犬が多い。
人より、牛と犬に合う方が多い。
しかも、そのほとんどが野良牛と野良犬である。
野良犬は良く聞くが、野良牛はインドならではであろう。
インドに来て何が怖いかと言って、野良牛と野良犬ほど怖いものはない。
道の真ん中に野良牛がとうせんぼうしている横を通り過ぎるのはかなりの勇気がいる。
何も害を加えないことは知っているが、それでも怖い。
何しろ図体がでかい。
目も大きい。
野良牛の中には水牛もいるのである。
体当たりされたら、ひとたまりもない。
ツノなどは、私の腕と同じ長さだ。
野良牛は、機嫌をそこねないように祈りながら知らん振りして通るにかぎる。

一方、やっかいなのは野良犬である。
いや、野良犬なら私は怖くはない。
インドの野良犬の多くは野犬化している。
野犬は間違いなく怖い。
気の荒い風来坊達である。
こちらの都合など関係ない。
野犬の機嫌がすべてに優先する。
こちらは、野犬の今日の機嫌を知るすべがない。
目を合さないようにとアドバイスを受けるが、敵の目を見ないで通るのはもっと怖い。
目を合さなければ大丈夫と言う保障など誰もできないハズである。
友人の奥さんの話では、野犬の被害で亡くなる人は一日に1-3人おり、しかも、そのほとんどが子供らしい。
私は野犬とはどんなことがあっても友達にはなれない。

野良牛と野良犬が怖いので、再びオートリクシャに乗って馴染みのモールに行く。
土日曜日ということもあり混雑していた。
売り場を歩いていると私の目に馴染みのあるものが飛び込んできた。
畳である。
縁にインドらしい派手な飾りがある1畳ほどの畳である。
珍しさと懐かしさとで思わず衝動買いした。
畳をカートに入れて売り場を歩いていると、いきなり後ろから現地語で声をかけられた。
どうも、日本人が畳みをもっていたので気になって声をかけたらしい。
何を言っているのかわからないが、私は急いでいたので何に使うのかと聞いていると適当に解釈して「ヨガヨガ」と言ったら、彼は連れの母親らしい人に一生懸命に説明していた。
今回も私の適当な解釈はあったっていたようだ。
この手の経験は、既にバンガロールで何回かは経験済みである。
不思議なもので、言葉は雰囲気で伝わる場合があるものらしい。

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