2008年8月29日金曜日

教育大国インド

8/17
今日から、友人の子供たちの学校が始まった。
夏休みが暑くて勉強の能率が上がらないと言う理由なら、名古屋の学校や他州のインドの学校に夏休みがあるのは理解できるがバンガロールの学校に夏休みがあるのは理解できない。
しかし、夏休みが生徒ではなく先生のためにあるのなら大いに理解できる。
ただし、名称を夏季日教組既得権休暇とでも変えて頂きたい。

友人の子供が通っているのはThe International School of Bangalore (略称:TISB)という、大変、歴史があり海外から戻ってきたインド人には大人気のインターナショナルスクールで、在学期間が長いためいつも満員の状態だそうだ。
日本人は、幼稚園部:2名、小学生部2名、高等学校:1名が通っている。
2006年度より小学生以上は英語での入学試験があるため現在は少人数となっている。
当然、授業は全て英語で行われている。
イギリスの名門大学との提携もあり、進学率は非常によいらしい。

友人も子供たちは、イギリスの大学に行かせたいらしい。
そのために、今から子供たちが現地の生活に慣れるように毎年のように家族でイギリスに行っている。
とにかく、良い悪いは別としてインドでは教育に異常な程、熱心である。
日本にも子供の教育には熱心な方いるが、とても比較にならないだろう。
お金の問題だけではなく、子供の将来の留学のためにわざわざイギリスに連れて行くというような発想などする親はいないであろう。

聞くところによると、地方の町や村では優秀な子供が居ると、その地域のみんなで学費を出して大学に行かせるらしい。
その子供が事業に成功して町や村に仕事をもたらせてくれる事を期待しているらしい。
何百人、何千人の中から選ばれて、高い勉学の動議を持ち、大勢の人の期待を受けた、これらの学生が勉強しないはずはない。

実は、私がインドに来た理由の一つがこれである。
高い勉学の動機を持つインド人技術者を日本品質のインド人技術者に育成する事である。
これは在職中から今後のライフワークの一つとして考えていた。
SHINのインド日記では、この事にあまり触れていないので心配する方もいるかも知れないが、
現在はインドでも超一流と言われているIT会社であるWIPROの技術者をターゲットに活動している。

WIPROの技術者であればIT技術に関しては問題ない。
後は、彼らの日本語運用能力を向上して日本語が仕事で使えるようにして、日本企業での仕事力を育成すれば良い。
私の考えで育成したインド人技術者が日本企業から喜ばれ、インド人技術者と日本企業がともにハッピーになれば、私の挑戦は成功と考えている。
しかし、挑戦までの道のりは長いだろう。
まず、現在の壁は優秀なIT技術者をどうやって確保するかがある。
日本でも難しいのに、ここはインド。
まして、ツテは一切ない。
文字通り、一からの挑戦である。
新聞に広告を出すか、パンフレットを配るか、もっと良い方法はないか思案している。
常に、初心だけは忘れないように心がけている。
育成する技術者は、とりあえずは3-5名くらいを考えている。
ちょっと少ないように感じるが、何か新しい試みをする時は5名以内がベストというのが私の持論で、成功も失敗もあったがこれまでもこのやり方でやってきた。
今回も、悔いを残さないためにこのやりかたでやりたい。

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