2008年8月29日金曜日

油断できないのはインド人だけではない

8/5
妻が作ったパンを「ASUKA」の人に試食してもらいたいと言うことで同行した。
「ASUKA」は友人が保有するサービスアパートメントである。
外見にはわざわざピンクシティと呼ばれるジャイプールから運んだ豪華なピンク色の石で出来ているマハラジャの宮殿を思わせる建物である。
部屋は10部屋あり、日本からの長期出張者が宿泊している。
宿泊者はすべて日本人で、日本にいるのと同じサービスを売りにしている。
例えば、食事はすべて日本食でNHKや日経新聞などが見られる。
しかし、パンはインドのパサパサなものなので妻の日本流のパンが提供できないかと考えた。
日本ではパンを売り込むなどという行動には躊躇するが海外では不思議と自然に行動できる。
いわゆる、ダメ元というインド流思考回路が自然に作動する。
料理人を兼ねているチーフには評判が良かった。
宿泊客に出して、感想がもらえることになった。
私たちの計画の一歩前進である

時間があったのでForum mallに行った。
昼時にでもあったので、レストラン街でランチとしゃれこんだ。
喉が渇いていたので、アイスクリームを注文した。
レジで料金を払うため価格を聞いた。
中国系のお店で係員の言うことが良く聞き取れない。
10INRを出してみた。
違うらしい。
よーく、聞くと110INRと言っている。
耳を疑った。
110INRは料理よりも高い。
近所のスーパで買う同じようなアイスクリームは10倍以上あって50INRである。
20倍以上の料金である。
腹が立ったのでアイスクリームを返そうと思ったが、もう溶け始めている。
最初に料金を確認しなかったのが失敗とあきらめ、しぶしぶ110INRを払った。
席で食べていると、売り子とレジの人がなにやらこちらを見て話している。
間違いなく、良いことは言っていないハズである。
インド人も中国人も自己主張が強くこの面ではあまり好感を持っていないが、これに加え中国人は自己中心で日本人に対する偏見がある。
自己主張や自己中心は、周りの日本人にも見られるので許容できるが、いわれのない偏見だけは許容できない。
海外技術者研修と言うテーマで、中国ではなくインドを選んだのも、単に友人がいるからという理由だけではない。
インド人は日本人に対して偏見はない。
日本の存在をまったく知らないか、知っていても自分たちを統治したイギリスを負かしたすごい国として尊敬の念を抱いている。
日英戦争の恩恵が、この国では未だに生きているのである。

Forum mallに来たのは、新鮮な魚を手に入れる目的もある。
階下に住むマヘッシュさんの奥さんがお勧めのお店が近くにあると聞いていたらからである。ランチを終え付近をしばらく捜したが、それらしきお店はなかなか見つからない。
何人かに聞くが、皆、知らないと言う。
結局、お店を見つけることは出来なかった。
インドでは、魚を買うのは至難の業であることを思い知らされた一日だった。
なにしろ、ベジタリアンが多いので魚は食べないし、魚を食べる人がいないので魚のお店は目立つところにはない。
当分は、Total mallの魚売り場を利用することにする。

折角なので、Forum mallの界隈をしばらく散歩した。
歩き廻った成果はあった。
大理石の彫刻の専門店を見つけた。
中の彫刻はどれもこれも素晴らしい。
私が一番知りたい値段は、どれも書いていない。
高級店では値段が書いていないお店が多い。
店員がそばに付いてきたので、思い切って値段を尋ねてみる。
手ごろの大きさの物が2000INR-4000INRである。
絶対に安い。
大理石でこの値段はない。
しかし、ここはインド。
何があるかわからない。
本物の大理石の見分け方が分からないので今日のところは保留としよう。
以前のMGロードの木彫刻とここの大理石彫刻は抑えておきたい。

0 件のコメント: