2008年8月29日金曜日

二つのインド人観

8/25
インド人に関するお話を二つ。
最初は妻から聞いた話。
昨日、妻はジーニアさんに会いに彼女が働いているサービス・アパートメントに行った。
そこに、たまたま宿泊していた某自動車会社の人から聞いたインド人に関する話である。
その人は、今年の6月から7月までバンガロールに滞在していたが、一旦、日本に戻り、長期駐在のために再度、訪印した。
彼は自動車工場でインド人相手に技術指導をしている。
50歳代のベテランである。
彼は、妻に次のようなインド人観を一気に話した。
インド人は、100%できなくてもノープログレムを連発する。
インド人は、自分の方の非は無関心だが他人の非には目を向いて非難する。
インド人は、日本人を信頼していない。
インド人に、何かを注意するときは他のインド人を通じてしたほうが良い。
ある時ロッカーに入れておいた彼の作業帽がなくなっていた。
作業帽には自分の名前を書いておいたので、それとなく捜した。
そして、彼の名前の入った作業帽を被っているインド人を見つけた。
その作業帽は自分のものである事、ロッカーに入れておいたものも何故、無断で持ち出したのかを問うた。
そのインド人は悪びれずに、自分の作業帽がなくなったからだと答えた。
勿論、謝罪の言葉はない。
ざっと、こんな話である。

良く聞く、インド人の代表的な話である。
僅か、2ケ月の滞在で、しかも、毎日、会社の車で送り迎えをされ、休日には日本人同士でゴルフをして、彼が知っているインド人と言えば同じ会社で働くインド人社員だけではないだろうか。
彼の話が実話か否かは知る由もないが、たまたま、体験した事をインド人全体としてひっくるめて初対面の妻に論じるのは、いささか無理があるような気がする。
よく、木を見て森を見ずと言う。
今度は、逆にインド人から見た彼を論じてもらいたい。
きっと、良くある日本人論になるだろう。

次は、愛読誌で見つけたインド人観。
論じているのは、8年間、インドに滞在しているイギリス人。
彼はインドでのサバイバル・ガイドと称して次の6つの点を説いている。
心を広く持ち、新しい事を積極的に受け入れなさい。
困ったときに助けになるので、ローカル・フレンドをできるだけ多く作りなさい。
あなたが親切にすれば、インド人も親切に接してくれるでしょう。
コミュケーションのために、ローカル言語を勉強しなさい
文化伝統が違うように観点も異なるが、時にはインド人の観点も参考にしなさい。
外国人は興味の目で見られるが、これに慣れなさい。

先の御仁と比べてどうであろうか。
実に公平に冷静に、そして示唆に富んだ論じ方だと思う。
彼の見識の高さと懐の深さも印象に残った。

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