2008年9月2日火曜日

神様の部屋

家に神様の部屋ができた。
本当は大理石の立派な部屋を作りたかったが、たまたまルピーの持合わせがなかったので、ここで我慢してもらう事にした。
神様の名前は、クリシュナ(デーヴァナーガリーKRISNA)と言う。
クリシュナは、インド神話に登場する英雄で、ヒンドゥー教におけるヴィシュヌ神の第8の化身(アヴァターラ)である。
インドでは、ヴィシュヌに匹敵するほどの人気があり、ガウディヤ・ヴィシュヌ派では最高神に位置づけられ、他の全ての化身の起源とみなされている。

クリシュナには、別名があまたあり、広く知られている呼称はゴーパラ(GOPALA、牛飼い)、ゴーヴィンダ(GOVINDA、牛と喜びの保護者)、ハリ(HARI、奪う者)、ジャガンナータ(JAGANNATHA、宇宙の支配者)、マーダヴァ(MADHAVA、春を運ぶ者)、ダーモーダラ(DAMODRA、腹に紐をかけた者)、ウーペンドラ(UPENDRA、インドラ神の弟)などがある。

ヴィシュヌから生まれたブラフマーが世界を創造し、ヴィシュヌが世界を維持し、シヴァが破壊する。
永遠の海のなかでヴィシュヌは眠り、また無から世界が創られていく。
創造のためには破壊が必要であるというのは一見矛盾するようだが、その繰り返しが世界のリズムであるという考えがヒンドゥー教にはある。
西洋的な直線的な時間ではなく、永遠回帰の時間の捉え方である。
もしかしたら、私たちの生はヴィシュヌの見ている夢の一こまなのかもしれない。

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