2008年9月21日日曜日

インド人の日本語講師

バンガロールには、何人かの日本語講師がいる。
先日、出会った10年来の友人の紹介で彼の日本語の先生が訪ねてきた。
彼はインドの日本語教育では有名な大学の修士である。
大学では7人の侍や三四郎などを研究し、松本清張の小説を難なく読むほどの日本語力である。
何でも難漢字を読む競争を友人としていたらしい。
漢字力も下手をすれば私よりはありそうである。

実は、私は密かに彼に会うのを楽しみにしていた。
噂では彼はバンガロール大学でも日本語を教えており、バンガロールの日本語関係者の間では名の知れた存在らしい。
私の楽しみは、彼の日本語の発音を聞く事であった。
私が教えているインド人は面白いようにインド英語の弊害でサ行とラ行の発音がうまくない。

早速、ひらがな51音を読んでもらった。
彼はまったく日本人と変わりなく、あいうえおと読み始めた。
カ行も順調に読む。
いよいよ、期待のサ行である。
サとシは問題ない。
スも問題ない。
セも少し違和感が残るがそれほど問題はない。
ソは全く問題がない。
私の期待はちょっとはずれた。
さすが、専門家は違うと感心していた時、待望のインド英語が聞こえてきた。
ラ行がいわゆる巻き舌になっている。
インド英語では、carをカール、Internetをインタルネットと発音する。
この癖が彼ほどの実力者でも直らないのである。

今回の試みでインド人に発音を教える時はサ行とラ行を徹底的にやればよい事がわかった。
彼には申し訳ないが、大きな収穫である。

彼とは今後も月に1-2回程度、日本語の教え方の勉強会をやる事にした。

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