2008年10月9日木曜日

インドの古典音楽


インドに来て、初めて古典音楽を聴いた。
踊りも音楽も本物は、やはり感動モノである。

唄い手は、POORNIMA KULKARNIという女性である。
CDやカセットを出しているので、多分、地元では有名なのだろう。
彼女は唄いながらシタールを弾く。
正式には、Hindustani Classicalという部類の音楽である。
単調な調べが延々と続く。
約2時間のコンサートで演奏されたのが僅か4曲である。
1曲の平均が30分である。
余りのも長いので、即興演奏かと思ったがリクエストで弾いた曲もあるので
何れも正式な曲なのだろう。
何か物寂しげな音階で単調な音楽ではあるが、なぜか心に響く。
まるで母親のお腹にいるかのような。
遠い昔に聞いた事があるような。

もしかしたら、琵琶法師が弾いた「耳なし芳一」の原典かもしれない。
POORNIMA KULKARNIは、何かの物語を語っていたのかも知れない。
それなら、演奏時間が30分なのも納得できる。
周りの人に確認しようかと思ったが、皆、熱心に演奏に聞き入っている。
多分、Hindustani Classicalが心から好きな人たちが来ているのだろう。

インドでは、演奏の合間に必ずセレモニーがある。
写真のCDは、セレモニーの際に日本からのお客さんと紹介されてプレゼントされたものである。
日本でも舞台の上など滅多に上がった事がない。
それが、インドの舞台に上げられようとは思っても見なかった。
しかし、関係者の粋な計らいで貴重な体験ができたことに感謝している。
ちなみに、CDは75INR(約200円)、入場料は25INR(約60円)である。

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